コミュニケーションコラム

野口 敏・梶村 操が不定期でお送りするコミュニケーションに役立つコラムブログ

ワーキングプアーが生まれるとき

カテゴリ:仕事で役立つコミュニケーション能力

ファミレスでのこと。
まだ小学校低学年とおぼしき少年が、ウエイトレスさんを呼んでいます。
「すみません、注文をお願いします」
そして、
「和風ハンバーグにドリンクバーつけて下さい」としっかり言うではありませんか。

えらいなーと思いながら見ていると、横で母親が笑顔で彼を見てうなづいていました。
「あっぱれ!すばらしいコミュニケーション能力!」

実はこれ、子供に仕事力をつけさせる重要な躾なのです。
知らない人に働きかける力。
自分の意思を丁寧に伝える力。
相手を慮る力。
これが仕事の原点となることを多くの親御さんが知りません。
大学4年生になってからではもう遅いのです。

これができると人から信頼されるし、人間関係が豊かになっていく。
上司は安心して使えるし、お客さんからは愛される。
それが仕事の始まりであり、やがて仕事の中核となるのです。

小さいうちから英会話に進学塾にと子供の教育に熱心な親は多い。
でも本当に稼ぐ力はコミュニケーション能力の育成にあることを知る親は少ない。

少し離れた席にも母親と幼い子供の姿が。
こちらは母親が携帯に夢中で、子はソファーに寝そべっている。
おそらく家でも「ジュース」「ご飯」「いらない」「無理」なんていう単語会話のやり取りしかしていないのでしょう。
この状況がずっと続けば、例えいい学歴がついたとしてもこの子には仕事力は宿りません。

働く力がなければ、誰でもできる仕事に就くしか道はないでしょう。
それは正社員ではなく、アルバイトか派遣社員。
時給も800円程度の安いものです。

ワーキングプアーのできあがりです。

働く力、稼ぐ力の養成は生まれた時からはじまっています。
親が働く力を正しく認識していれば、子には必要な教育が施されます。
親に稼ぐ力の認識がなければ、子はなんの戦略もなく大人になるしかないのです。

家の電話には子供が出る。
これが子に仕事力をつけさせる重要な躾になります。
「父は今外出しております。折り返しお電話させますので、ご連絡先を」
と言えるように教えるのです。

「悪徳ビジネスだったらどうするのか?」
一度はひっかかってみることも教育。百の教えより一度の経験です。
そして悪徳業者がどんな手口を使うのかを教えるのも立派な教育。
汚いものから遠ざけるだけでは、何の力の創造にもなりません。

どんな内容が大事なもので、どんな電話が怪しいものか。
それを知ることも社会を知ること。

子供をワーキングプアーにしたくないなら、親は0歳から意識してコミュニケーション能力向上の教育をするべきなのです。
稼ぐ力のある親は、子に稼ぐ力を伝授できます。
稼げない親は子に稼ぐ力を授けられない。
貧困が遺伝するのはこのあたりに原因があるのでしょう。

「うちの親は自分になんの躾もしない」と感じるのなら、あとは一人でその力を養うしかありません。
もし自力で稼ぐ力をつけるぞというファイトがあるのなら、その子は必ずいっぱしのビジネスマンになるでしょう。

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